Shopifyの予約販売アプリを選ぶには|支払う時期と販売ルールで比較

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Shopifyの予約販売アプリを選ぶには|支払う時期と販売ルールで比較
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「予約販売を始めたいけれど、アプリが多すぎてどれを選べばいいか分からない」——App Storeで「pre-order」と検索すると、どれも似たような説明が並んでいて比べにくいものです。

選び方の基本は、「まず自店に必要な予約の形を決めてから、同じ条件で比べる」ことです。確認する条件は3つ、お客様がいつ支払うか、どんな受付と販売ルールが必要か、誰にどう通知するかです。この順に条件を書き出せば、候補は自然に絞り込めます。

この記事では、Shopify App Storeの予約販売カテゴリで現在提供されており、支払方式と料金の記載を出品ページで確認できた3件——TimesactSTOQEssent Preorder Back in Stock——と、JizaiDevのSellRulesを同じ条件で比べます。ランキングではなく、自店の外せない条件に合うかどうかで選ぶための材料です。

この記事は、予約販売アプリ「SellRules」を提供しているJizaiDevが運営するブログです。比較対象を含め、各アプリの出品ページに記載された内容だけを根拠にしています。機能・料金の確認日:2026年9月18日。

まず自店に必要な予約の形を決める

アプリを探し始める前に、自店に必要な予約の形を書き出します。決めるのは「いつ支払ってもらうか」「どんな受付か」「どんなルールと通知が要るか」の3つです。

予約の形を決める3つの条件——いつ支払うか、どんな受付か、どんなルールと通知が要るか——で順に絞り込むイメージ
予約の形を決める3つの条件——いつ支払うか、どんな受付か、どんなルールと通知が要るか——で順に絞り込むイメージ

支払う時期は3つの形に分かれます。

  • 注文時に全額: 通常の買い物と同じく、注文の時点で代金を受け取ります。代金の回収は早い一方、発送までの期間が長いとお客様の不安が大きくなります
  • 一部だけ先に(デポジット): 予約時に一部を受け取り、残りを発送前後に回収します。高額商品や予約期間が長い商品で、お客様の負担を抑えられます
  • 発送時・後払い: 注文時は支払わず、発送のタイミングで課金します。お客様にとっては最も負担が少ない形ですが、支払い情報の保管や回収の仕組みが必要です

受付の形は、発売日が決まっている商品の予約なのか、売り切れた商品の注文を止めたくないのか、注文を受けてから作る受注生産なのかによって分かれます。ルールと通知は、「一人2点まで」「会員だけ先に」といった購入条件をつけたいか、発売前にメールアドレスを集めたいか、発送が遅れたときに連絡する仕組みが必要か、といった点です。

書き出しの例を挙げます。「12月発売の新作バッグを11月から予約したい。支払いは注文時でよい。売り切れたら通知登録へ切り替えたい。転売対策に一人2点までにしたい」——ここまで整理できれば、比較に使う条件は揃っています。

なお、アプリ以外の選択肢——Shopify標準の設定や手作業、個別開発——で対応する判断もあります。「在庫切れでも販売を継続」という在庫ポリシーや商品公開の予約はアプリを使わずに設定できますが、商品ページのボタンを指定日時で切り替える仕組みや、デポジット・後払いの予約はShopifyの標準機能にはありません。手作業・アプリ・開発の選び分けは販売準備を楽にする選び方の記事、販売ルール全体の決め方は先行・限定販売のピラー記事で整理しています。

支払う時期と対応条件を比べる

「注文時に全額」以外の方法——デポジットや後払い——は、Shopifyの「予約」購入オプション(purchase option)という仕組みで動きます。Shopifyのヘルプにあるとおり、予約販売の表示と支払いの調整には予約アプリが必要で、どの支払いに対応しているかはアプリごとに異なります。

アプリ注文時に全額一部・デポジット発送時・後払い分割払い
SellRules
Timesact○(0円予約・発送時課金に対応)
STOQ○(Deferred payments)
Essent○(Deferred payments)

表の見方は明快です。支払いを後ろにずらしたいならSellRulesは対象外になります。SellRulesの予約注文は通常のShopify注文として処理され、注文時に全額を支払う形のみに対応しているためです。逆に「注文時に全額でよい」のであれば、4件すべてが候補に残ります。

後払い型を選ぶ場合は、Shopify側の制約もあわせて確認してください。予約の購入オプションを利用する場合、Shop Pay・Apple Pay・Google Payなどの加速チェックアウトや、KlarnaやiDEALなどのローカル決済は利用できず、カスタマイズ済みのチェックアウトでも使えません。対応チャネルもオンラインストアとカスタムストアフロントに限られ、同じ商品で予約と定期購入など異なる購入オプションを併用することもできません。さらにShopifyでは、発送時期を明示しない予約について購入から30日以内に発送できる合理的な根拠を求めており、遅れる場合は修正した発送予定とキャンセル・返金の権利をお客様へ説明するよう案内しています。商品ページに発送予定を明記することは、どのアプリを選ぶ場合でも変わらない前提です。

予約商品と通常商品の同時購入(混在カート)への対応もアプリによって異なります。STOQとTimesactは出品ページにMixed cart対応の記載があり、Essentは混在を防ぐ設定を備えています。SellRulesは予約注文も通常の注文と同じように扱うため同じカートで購入できますが、カートに予約商品や受注生産品が含まれると、代金引換など一部の支払い方法が自動で非表示になります(公式ガイド)。

販売ルールと通知を比べる

支払いの確認が終わったら、次は「どう受け付けるか」と「どう連絡するか」です。同じ条件で並べると、得意な方向の違いが見えてきます。

アプリ受付の組み方在庫切れとの連動購入条件登録・通知主な連携
SellRules日時スケジュール(告知→予約→通常販売→終了)在庫0で予約・受注生産・通知のみへ自動切替予約上限、1注文・1顧客・回数の上限、ログイン・顧客タグの購入資格告知フォーム+通知登録リスト、予約注文確認・受注生産確認・予約開始・再入荷・遅延・発送完了・キャンセル完了のメール7種類、言語別テンプレートShopify Flow
Timesact商品タグ・CSV・Flowで対象を割当、coming soon対応在庫レベルで予約のオン・オフ予約の数量制限waitlist、予約・再入荷メール、SMS(従量)Klaviyo、Flow、ページビルダー
STOQ品切れ・発売前商品に予約/Notify meボタン、Markets・複数ロケーション品切れ商品へのボタン切替注文の数量制限waitlist、再入荷メール・SMS、リマインダーKlaviyo、Mailchimp、Omnisend、POS、Flow
Essentキャンペーン型、バリエーション単位、Markets・B2B対応品切れ・coming soon・受注生産の切替注文の数量制限、混在カートの防止Notify meフォーム、再入荷メールOmnisend、Flow、ページビルダー

SellRulesの予約販売スケジュール作成画面。対象商品、告知・予約・通常販売の日時、発送予定、予約上限、購入制限を順に設定する
SellRulesの予約販売スケジュール作成画面。対象商品、告知・予約・通常販売の日時、発送予定、予約上限、購入制限を順に設定する

違いを整理すると、数量の上限設定はどのアプリにもありますが、「顧客あたりの累計」や「タグを持つ会員だけ」といった購入資格まで記載しているのはSellRulesだけです。発売日・受付終了・販売終了を指定日時で切り替える段階的な管理も、ガイドで確認できる範囲ではSellRulesの特徴です。逆に、バッジ・バナー・カウントダウンといった演出や、SMS通知、POSでの受付、Klaviyoなどメール連携は、出品ページの記載を見る限りSellRulesには備わっていません。これらが必要な運用の場合は、ほかの候補を検討することになります。

料金と試用を確認する

最後に料金です。どのアプリも請求は米ドル建て・Shopifyの課金経由ですが、固定制か、件数つきのプラン+従量かが分かれ目です。

アプリ無料の入口有料プラン(月額・米ドル)従量・上限試用
SellRulesなしLaunch 7.99(全機能・件数制限なし)なし10日間の無料トライアル
Timesact月20件の注文まで(ブランド表示あり)CORE Flex 5〜(発送時課金はPRO Flex 7〜)、件数無制限のFixedはShopifyプランで23〜117上限超過で1件0.2〜0.3、SMS従量無料プランで確認
STOQ月10件の予約・30通のメールまでLite 10(月100件)〜Pro 29(月400件)〜Unlimited 69上限超過で1件0.25〜0.1、SMS従量有料プランに14日間のトライアル
Essent月25件の予約・300通の通知までLite 4.95(月100件)〜Starter 8.95(月300件)〜Essentials 24.95(月500件)、無制限Professional 59上限超過で1件0.25〜0.1、通知も従量有料プランに14日間のトライアル

月の予約件数を当てはめてみると、固定制と従量制による費用の差がはっきり出ます。仮に月80件の予約を受けるお店なら(仮定の試算です)、SellRulesは7.99固定、EssentのStarterは8.95(300件まで従量なし)、STOQのLiteは10(100件まで)、TimesactのCORE Flexは5+超過50件×0.2=15となり、いずれも月額・米ドルの計算になります。逆に月に数件ほどの試験的な予約なら、無料プランで始められる3件のほうが安く済みます。

料金の違いだけでなく、これまでの実績の差も正直に記載します。出品ページのレビュー数は、Timesactが4.9で2,066件、STOQが5.0で3,704件、Essentが5.0で1,267件です。SellRulesは2026年9月4日公開で、確認時点のレビューは0件です。レビュー数は運用の実績を知る参考にはなりますが、自店に必要な条件に合っているかという適合度とは別の判断軸として見てください。

同じ商品で試す

候補が2件くらいに絞れたら、ドキュメントを読み比べる段階を終えて、同じ商品・同じ条件で実際に動かして比べるのが確実です。どれも無料の入口が用意されているため、重ならない条件で試せます。

  1. 試す商品を1つ選ぶ: 本番の予約受付前の商品か、お客様に見えないテスト商品を用意します
  2. 同じ条件を設定する: 予約の開始日時、発送予定の文言、受け付ける予約上限を同じ内容に設定します。条件が異なると、表示の違いなのか機能の違いなのかが見分けにくくなります
  3. お客様側の画面で確かめる: 商品ページのボタン・文言・発送予定の表示を実際に開いて確認し、通知を使うなら自分のメールアドレスで登録から受信まで試します
  4. 周辺機能との相性を確認する: テーマのアプリ埋め込みやページビルダーとの相性、使っている決済方法が予約カートで使えるか、キャンセル・アンインストール時のデータの扱いまで確認しておきます

SellRulesの場合、導入と1商品での確認の進め方は10日間の無料体験のチェックリスト、予約受付の初期設定は予約販売の始め方にまとめています。いま別の予約アプリを使っていて乗り換えを考えている場合は、受付中の注文に支障を出さない切り替え方をアプリ切り替えのチェックリストで確認してください。

前提と注意点

この比較は、2026年9月18日時点の各出品ページの記載だけを根拠にしています。出品ページに記載のない機能を「対応していない」と断定はしませんが、外せない条件なら導入前に出品者へ問い合わせるのが確実です。料金やプラン内容は変更される可能性があるため、申し込み前に各出品ページで再確認してください。

比較対象の3件は、App Storeの予約販売カテゴリで現在提供されており、出品ページに支払方式・機能・料金の記載を確認できたアプリです。料金体系(固定・従量・段階制)と支払方式の対応がそれぞれ異なるため、条件の違いを見極める組み合わせとして選びました。

SellRulesが向かない条件も率直に記載します。デポジット・後払い・分割払いが必須、SMSで通知したい、POSで予約を受けたい、実績のあるレビュー数を重視する——このいずれかが外せない条件なら、今回比較したほかの3件が候補になります。逆に、注文時に全額を受け取る形で、発売日の切り替え・購入資格・通知を1商品から試したいなら、SellRulesは月額固定で件数を気にせず使えます。

どのアプリを選んでも、発送予定の約束を守る責任はお店側にあります。アプリは受付と表示の切り替えを行うものであり、入荷や発送そのものを保証するものではありません。無理のない発送予定を決め、変更が生じたときにお客様へ速やかに案内する運用が前提になります。

よくある質問

予約の支払いを発送のタイミングにしたい場合はどれを選びますか?

発送時や後払いに対応するには、Shopifyの予約購入オプションに対応したアプリが必要です。この記事で比較したTimesact・STOQ・Essent Preorder Back in Stockの3件は、出品ページにDeferred paymentsや発送時課金の記載があります。SellRulesは注文時に全額を支払う形だけを提供しているため、後払いが外せない条件なら候補から外れます。なお後払い型の予約は、Shop Payなどの加速チェックアウトや一部のローカル決済が使えない制約があります。

予約商品と通常商品を同じカートで買えるようにできますか?

アプリと設定によって異なります。SellRulesは予約注文も通常のShopify注文として処理するため、同じカートで購入できます(代金引換など一部の支払い方法は、予約商品がカートに入ると自動で非表示になります)。ほかのアプリでも混在カートへの対応を明記するもの、混在を防ぐ設定を持つものがあるため、同時購入の扱いは試用時に確かめるとよい項目です。

無料で試せるのはどこまでですか?

Timesact・STOQ・Essentには件数つきの無料プランがあり、SellRulesには10日間の無料トライアルがあります。無料プランの枠は月の予約件数や通知数に上限があります(例:STOQの無料プランは月10件の予約まで)。試したい商品数と期間を決めてから比べてください。

いま使っている予約アプリから切り替えるときの注意は?

アプリ側にだけある通知登録やスケジュール設定は、アンインストールで失われる場合が多いため、受付中の注文とお客様への約束を先に記録します。注文そのものはShopifyに残ることが多いですが、受付中の注文はいまのアプリで対応しきり、新しい受付だけ新しいアプリで始めるのが安全です。

まとめ

予約販売アプリの選び方は、「支払う時期」「受付と販売ルール」「通知と料金」の3つで条件を書き出し、同じ条件で比べることです。支払いを後ろにずらしたいならShopifyの予約購入オプションに対応したアプリ、注文時に全額を受け取って販売ルールを管理したいならSellRulesも候補になります。条件が揃ったら、同じ商品で試して決めてください。

関連記事: 予約販売を始める手順無料体験で確かめることアプリ・手作業・個別開発の選び分け先行・限定販売の全体の決め方

機能・料金の確認日:2026年9月18日。Shopify App Storeの掲載公式ガイド、および各アプリの出品ページ(TimesactSTOQEssent Preorder Back in Stock)をもとにしています。

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